2008-01-27

2008.1.21 ~ 27

月曜日

細かい仕事.

複雑系の経済学」ブライアン・アーサー他. 前半のアーサーの話はなるほど, とは思う. けど収穫逓増とかは, 複雑系を使った場合のひとつのインスタンスに過ぎないでしょ. 複雑系の適用自体が知りたかったのだが. 後半はダメダメ.

今やMulticsもオープン・ソースなのだそうだ.

アマゾンでも扱っていないし, 出版元に頼んでいた「川合健二マニュアル」届く. 川合健二もセルフ・ビルドの系譜に連なる (重要な) ひとり. しかし, この版元である編集出版組織体アセテートも面白いところだなぁ (基本的には大学の研究室のようだ) と.

火曜日

ビジネスパターンによるモデル駆動設計」Hrudy他を再読. ビジネス・システムを資源, イベント, エージェントをプリミティブとするパタンで組み立てようという話で, (マイクロソフトが絡んでいるのが気にくわないけど:-) 大変クレバー. 同じような話に, アナパタ, Eric EvansのDDD (ドメイン駆動開発), クリス・マーシャルのエンタプライズ・モデルなどがあって, どれも甲乙付けがたいが, 問題はこれらをどうプロセス化し, 実現まで持っていくかだな.

童年往事

綺想迷画大全」中野美代子, 「ふしぎな生きものカビ・キノコ」ニコラス・マネー. こういう本があったら買わざるを得ないのである. ちょっとケチをして買わないでおけば, ああ, とてももったいないことをしたとその日のうちから後悔することが目に見えているから.

脱DNA宣言―新しい生命観へ向けて」武村政春. こっちはさほど後悔はしないと思うけど:-) とりあえず最近のRNAの動向が気になったので, やっぱり買わざるを得ない...

水曜日

(東京では) 雪の中, SS2008のプログラム委員会で茗荷谷の筑波大学大塚校舎へ.

塚本邦雄歌集」思潮社の現代詩文庫はついに, 短歌俳句を出さざるを得なくなったのか. 現代詩も最近は「続」「続続」とかそんなんばっかりだったから.

木曜日

一研究会. なぜか迷子になる... zeamについて話す. zeamとは, 仮想的な生命体で, ソフトウェア開発チームに似ている. これもちょっとまとめないとなぁ...

脱DNA宣言」武村政春. この本自身は軽い本だが, 内容は納得のできるものだ. DNAは単なるプログラム・コードの入ったファイル (.class) にすぎない, DNAだけでは生命は生きない. 当たり前の話だ. RNAがインタプリタ (もちろん自分自身はDNAにコーディングされている) であり, メタDNAである. RNAがDNAの「修復」もするということは, 何が「正しい」かをRNAは知っているということか...?

Erikhthon; Ata; Akrata; Krinodi」クセナキス, ピアノは大井浩明. 「Complete Works of Edgard Varese, Vol. 1」ヴァーレーズ. これがelレーベルから出るとは...

金曜日

細かい仕事をいろいろと.

土曜日

1/28のgrails code readingで読む, grailsのView周りのコードの準備.

日曜日

茅ヶ崎へふらふらと.

初期PowerMac G5 (1.8GHz single) のメモリを1.5GBから3.5GBに増やす. うーん, CPUがサチることが明らかに減った. 2万円弱の投資としては効果的であった. CPUのクロックとメイン・メモリ量はだいたい同じくらいがちょうどいい, という (超いい加減な) 経験則が破れ去った一瞬である...

2008-01-21

2008.1.14 ~ 20

月曜日

K案件の提案書書き. 10ページほど.

夜はどんど焼き. 夜7時から, 北浜海岸で, 9基のサエトに火がつけられる. その火で団子を焼いて食う. 大磯は真南に伊豆大島が見えるという位置関係なのだが, 大島からこのサエトバライの火は見えるだろうか? 大島が噴火したときには, こちらからはその火がよく見えたという.

和伊で一杯引っ掛けて帰る. 和伊は北浜海岸から駅の方に上がる途中にある小さな店だけど, おいしいですよ. 釜飯, 焼き鳥が中心だけど, 焼酎, 泡盛もいくらかあって, 腹を満たすと言うよりは, 酒飲みのための店と思った方がいい.

火曜日

2/19に名古屋に行くためにセッティング. ソフトウェア・シンポジウム2008のモデリング・ワークショップの前準備. ついでにニューキャストを訪れて, オブジェクト・ファクトリの合木さんにも久しぶりに会いたい.

おっと, いつの間にかMagicDraw 15が出ている. 2001年のversion 4のときから使い始めて, 毎年数万円のお布施を払い続けてきたけど, まぁその価値はある. これがないと仕事にならないので. 例によって最近は肥大化の傾向にあるけど, ユーザビリティとかなかなかいいところを衝いていると思うので, 許そう.

冬冬の夏休み

水曜日

うちのサーバはMac mini (PowerPC) なんだけど, メモリは1GBしか積んでいないんだよな. smtpとかimapとかhttpdとか動かしているだけならこれで十分だったんだけど, 今はなぜかplone2とplone3が動いていたりして, 重い. でもメモリは増やせない...

木曜日

次回grails code readingのリーダは僕がやる羽目になったので, 読み始める. View周り (GSP, grails tag). JSPなんぞよりはずいぶん洗練されているけど, 「おお, すげー」というほどのところはない. かな. WebのViewテクノロジって, もっと何とかならないものか.

金曜日

気付いたらスウォッチの電池が切れている. スウォッチ (Irony) の電池はユーザが自分で交換しやすいようになっていて, 電池自体も国産のSR936SW (¥180) でいいらしい. 合理的だ.

午後はC社. レビューをして, 更に数ページ書く羽目に.

で, 十分仕事をした後は:-) 平沼橋たもとの角平 (かどへい) で一杯. なかなかうまいし, たたずまいもよろしいですな. 黒龍を少し.

土曜日

これからボイスの社会彫刻やシュタイナーの社会三層化のような考え方が, 本当に必要になってくるような気がする. 政治にも, 経営にも, コミュニティ運営にも. 具体的な, 実践的な意味で. さて, 古い本をまた引っ張り出してくるかね.

最近はしばらく 「Casals Festival at Prades」がかかっている. ¥4,500くらいだったんだけど, 13枚組だ! おもに1950年代のプラード音楽祭のライブで, 音は悪いけど, 心打つものが多い.

ハリー・パーチ. これは僕の求めていたものではなかった.

日曜日

RNAをちょっと調べておかないと. これはメタか?

カメラを落っことす. 運悪くレンズから落ちて, フィルタが粉々になったけど, そのお陰でレンズ自体にはあまり力は加わらなかった模様.

使えるかと思って「ソフトウェア・アーキテクチャ・ドキュメント」を再読. モジュール (論理アーキテクチャ) -> コンポーネント (物理アーキテクチャ) -> 割り当て (マッピング) ということで, 構図としては分かりやすい. しかし, 静的に過ぎるし, これで書いたドキュメントを一読して, 得心がいく, ということにはならない気がする.

アーキテクチャってそういうもんでしょ, という人もいるかもしれないが, このレベルのアーキテクチャで終わっていては先に進めないのではないか. まぁ, 対外的には候補のひとつである.

サーバ (Mac mini) のメモリが足りないという話から, なぜかデスクトップ (G5) のメモリを増やすことに. 2GBで2万円弱ならば, まぁ入れておくか. Leopardは裏でいろいろ動いていたりするし, Tigerよりメモリ食う感じがする.

2008-01-15

2008.1.7 ~13

月曜日

大槻さん主筆のソフトウェア経済学本, 自分の担当分「価値指向アプローチ」の骨組みをようやく組み立てる.

最近, 少しずつgrailsが自分の周りでも浸透しつつある. 各所から「grails, 使ってみようかと思うけど, 本当のところどうよ」と聞かれる. まぁ, せっかくそう思ったんだったらやらない手はないでしょ.

ところで, IPA未踏が来年度はもうないという話も聞くけど. 残念やなぁ. もっともそんな時間がどこにあるんだと.

火曜日

ちょっと必要があって, 10年近く前に流行った複雑系経済学の古本をamazonに大量発注. 安い. トンデモ本も多いとは思うけど, まぁそれも面白いと言うことで...

木星クラブ」くじら. 今唯一のメンバである杉林さんは高校の1年 (2年だっけか) 先輩だったりするわけで. ソロではノイズ音楽の8インチLPとかも出してるけど, 同じく名古屋のピヴィレヌのキオトくんたちと作ったくじらは「ポップ」音楽.

水曜日

e-moblieがしつこくADSLを引け, 費用は一切かからないからと勧めるので引いてみたけど, つながらないじゃん. 局から遠いか? うちは光が来ているから, なんの必要もないわけで, モデムはさっさと元の箱にしまわれたのであった.

それはいいけど, ソフトバンク・モバイルの電波が来ない, ホーム・アンテナを付けたのにまた届かなくなったのにはちょっと困る.

夜はgroovy翻訳の打ち合わせで, 新宿へ. 7時から11時近くまで. 単なるレビューアである僕は別に行くまでもなかったのか? 何はともあれ, 日本語の質は上げよう.

木曜日

e-mobileはライト・プランにしていたのだが, ここのところ軽く上限を突破している... ま, 500円の差なんだけど.

MacOSXのRSSリーダ, NetNews Wireが3.1になるのと同時にタダになってしまった. えー, せっかく買ったのに. こうなるとRSSリポジトリであるNewsGatorのアカウント料を毎年支払うのもあほくさいなぁ (合理性なし). この際 .Macとかが使える別の無料のRSSリーダに乗り換えるか...

1月のgrailsコード・リーディングの案内 (1/29), SS2008モデリング・ワークショップのプレ・ワークショップの案内など.

復刻版「一千一秒物語」イナガキタルホ. いや, まぁ, そんなもん買ってどうすると言われても. ある意味でこれが出発点だったわけで.

金曜日

冬休みも終わって, grails本執筆者の進み具合はいかがかな?

午後は久しぶりのC社. 今年はいろいろありそうだけど, よろしくお願いいたします. たいへんな打ち合わせでした.

で, ついでに大槻さんとソフトウェア経済学本その他まったりと打ち合わせ.

どうも排水管から漏れているらしく, 庭から道路に水が流れている. 困ったなぁ.

土曜日

康本雅子「チビルダ・ミチルダ」(3/14) のチケットが届いたけど, 整理番号はまだ36番. 最前列で見られるかも. 僕にとってのダンスは80年代は田中泯, 90年代は勅使河原三郎だったけど00年代は康本になるか. まずは見に行く.

技評からエンジニア・マインド 8号を献本いただく. 有り難うございました. 大槻さんが「進化論で見るソフトウェア」(タイトルで想像するよりだんぜん面白いですよ) を書いている.

日曜日

本当ならば今日は松田シアターで, おいしい水を飲みながら, 映画を見ていられたはずなのに, えーん, 残念. K案件の提案書書き... みんなごめん.

2008-01-07

2007.12.31 ~ 2008.1.6

月曜日

大晦日.

いざや寝ん 元旦はまた 明日のこと 蕪村

なにごとも あなたまかせの 年の暮 一茶

こういう句を詠むような人間なら信用できそうな気がするではないか...

火曜日

日付が変わる頃に, 近くの御嶽神社に初詣. ごくごく小さなお社だけど, このときばかりは賑わう.

で, 少し寝たと思ったら, 6時半前に歩いて役場下の海岸で初日の出を拝む. 今年は (も) すこぶる良い日の出で目出度き哉. 帰りには稲荷社にも寄る. 大磯ではそこら中に神社があるのだ.

テルミン・ミニにはまる. いや, なかなか馬鹿にできない. 何とも言えない身体性がある. こういうのは子供の頃, ラジオや何や作りながらいつもやっていたけどな.

水曜日

Smalltalk上のCMSというか, Webアプリケーション・フレームワークと言っていいだろう, pierを少し勉強. grailsでCMS作るとしたらどういうアーキテクチャがいいか, と思って.

よくできている. 好みだなぁ. pierの下位フレームワークであるMagritteのDescriptionというのが, grails的に言えばDomain Classに付くメタで, これを使ってO-R mappingやらviewへの割り当てやらみんなやっているようだ. grailsと違うのは, grailsより明示的で, しかも一ヶ所にまとまっていること.

# grailsはメタが何やっているか, わかんないもんなー.

えーと実は, まだRenggli (作者) の学位論文を斜めに読んだだけなので偉そうなことは言えませんが. コード読んで, 動かしてみよう.

木曜日

(去年から) 恒例の日向薬師への初詣. 正月三が日と初薬師(1/8), 例大祭(4/15)だけにご本尊が開帳される. ご本尊の前でやられる説法が面白くて. 多分, 日中は繰り返し日に何回か, やっていると思うけど, 説法する坊さんは毎回変わるんじゃないかな. 去年の坊さんはお香の話だったけど, 今年の坊さんは時事放談だった:-) 説法は芸能の源流のひとつでもあるのだ.

金曜日

IntelliJのプロジェクトを作って, grailsのView周りの予習. ふむふむ.

j-net21の記事書きも再開.

旧来的な受託開発のソフトウェア会社にとっての本当のライバルは, オフショアとかパッケージ・ベンダとか (だけ) ではなく, 今ネット系を開発している若い連中だろう. 多分数年以内にそうなる.

え", VDM++も今や無償で使えるのか. 知らなかった. これは... 使わなければ損, 使わないやつは馬鹿ということを意味しているのではないか. 佐原さん, 有り難う.

土曜日

su/Mercan Dede

ryomaさんのところでみんなで見たクトスリッツァのUndergroundから始まって, 最近地中海沿岸の音楽を聴く機会が多く. 例えばBeirutのGulag Orkestarにはバルカンのブラスも入っている. Beirutは最近人気高いですけどね. でも日本にはコンポステラがいる(いた)ぞ, と強く言いたい. Nuevo Ritmo de la Tierra (地球上の新しいリズム) はDocumentから出ている10枚組廉価盤だけど, スペイン, ギリシャ (Rebetiko), エジプト (ベリーダンス), バルカンなどが入っていて相当聞き応えがある. そういえば, ジプシー・キャラバンも2008/1/12からロードショーですよ. Undergroundのバンド, ファンファーラ・チョクルリーアも出ている.

という流れで, メルシャン・デデにつながるわけだ. デデは, スーフィーをバックボーンに持つミュージシャン.

平均律クラヴィーア曲集第2巻/野平一郎

あとで書く.

ユリイカ2007年12月号森茉莉特集

こういう自由な生活をしていると:-) 何年かに一度は極貧状態に陥るわけだが:-) 森茉莉さんにはそのたびに励まされ, なんとか生き延びるのである:-)

日曜日

悩む, 悩む, 悩む.